
「深蒸し茶ってよく見かけるけど、普通の煎茶と何が違うの?」
煎茶は蒸す時間の長さによって「浅蒸し茶(普通蒸し)」と「深蒸し茶」に大きく分かれます。その蒸し時間のわずかな差が、味も香りも水色もまったく異なるお茶を生み出します。
この記事では、「蒸し」という工程の仕組みから順を追って解説します。


日本に44人しかいない
日本茶鑑定士が在籍。
その専門知見をもとに
本内容を監修しています。


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浅蒸し茶と深蒸し茶|違いを一覧で比較
| 浅蒸し茶 (普通蒸し) | 深蒸し茶 | |
|---|---|---|
| 蒸し時間 | 30〜40秒程度 | 60秒〜2分程度 (浅蒸しの約2〜3倍) |
| 水色 (すいしょく) | 明るい黄緑〜若草色 | 濃い緑・不透明 |
| 味わい | すっきりした渋み うまみのバランス | とろりとした濃厚なうまみ 渋みが少ない |
| 香り | さわやかで香り高い | 穏やか (長く蒸すことで香りが 揮散しやすい) |
| 茶葉の形 | 細い針状 | 細かく砕けた 粉状が混じる |
| 急須の 向き不向き | 標準的な急須で 淹れやすい | 目が細かいこし器 急須が向いている |
浅蒸し茶と深蒸し茶|なぜ蒸し時間だけでこんなに変わるのか?

蒸しの本来の目的は、殺青(さっせい)と呼ばれる工程にあります。摘んだ直後の茶葉をそのままにしておくと酸化・発酵が進んでしまうため、熱蒸気を当てることで酸化酵素の働きを止め、緑茶としての色と香りを守るのです。
このとき、蒸し時間が長くなるほど茶葉の繊維質が柔らかく崩れていきます。崩れた茶葉の細胞からは、うまみ成分が溶け出しやすくなるため、深蒸し茶は少ないお湯でも濃くとろりとした味わいになります。
一方で、香り成分は揮発性が高く、高温・長時間の蒸しにさらされると飛んでしまいます。
また崩れた茶葉の粉が増えることで、苦みや渋みの原因となる成分も溶け出しやすくなります。
深蒸し茶の濃い水色の正体

深蒸し茶の独特の濃い緑色は、崩れた茶葉の細かい粉がお湯に溶け込んでいるためです。
光を通さないほど濃く見えるのは、茶葉の粒子そのものが浮遊しているから。これは必ずしもお茶の品質の高さを示すものではありません。
佐藤園の「芯蒸し製法」| 深蒸し茶の中の別格

佐藤園の**「芯蒸し茶」**は、広義では深蒸し茶に属します。
しかし、一般的な深蒸し茶とは品質の成り立ちがまったく異なります。

一般的な産地では、各農家がそれぞれのタイミングで摘採を行うため、加工場に集まる茶葉の大きさはバラバラになりがちです。大きさが不均一な茶葉を同じ時間で蒸すと、大きい茶葉はしっかり蒸せても、小さい茶葉は蒸しすぎになってしまい、品質にバラつきが出ます。蒸しすぎた茶葉は香りが飛び、粉々に崩れます。この「不均一な蒸し」が、香りが弱く苦渋みの出やすいお茶になる一因です。
佐藤園では、この問題を栽培の段階から解決しています。
土づくり・施肥設計・葉の間引きを徹底することで、うまみを一枚一枚の葉に凝縮させ、摘採時に芽の大きさを揃えることで、全体を均一に蒸すことを実現しました。
茶葉の芯までしっかり蒸しながら、どの葉も蒸しすぎない。
この製法を佐藤園では**「芯蒸し製法」**と呼んでいます。
- 茶葉がもともと持つ濃厚な香りを余すことなく引き出せる
- 苦渋みの原因となる粉を最小限に抑えられる
- 結果として、香り豊かで甘みとコクを強く感じられるお茶に仕上がる
浅蒸し茶と深蒸し茶|どちらを選ぶべきか

| 浅蒸し茶 (普通蒸し) | 深蒸し茶 | 芯蒸し茶 (佐藤園) | |
|---|---|---|---|
| さわやかな香りと 渋みが好きな方 | |||
| 濃いうまみが好き 渋みが苦手 | |||
| 深蒸し茶の濃さと 香りの高さを両立したい |
静岡本山茶の産地(安倍川・藁科川流域)は、香り高い煎茶の産地として知られています。佐藤園がこの地で大切にしてきたのは、蒸し時間の長さだけでなく、均一な品質を生む栽培と製法へのこだわりです。
まとめ|目的に応じて選ぶのがポイント
- 浅蒸し茶と深蒸し茶の違いは**「蒸し時間」**。長く蒸すほど旨みが出やすく、香りは穏やかになる
- 深蒸し茶の濃い水色は、細かく砕けた茶葉の粒子がお湯に溶け込んでいるため
- 佐藤園の**「芯蒸し茶」は広義では深蒸し茶**の一種だが、茶葉の大きさを揃えて均一に蒸すことで、香りと旨みを最大限に引き出した独自製法
重要なのは優劣ではなく、「シーンにや好みに合わせて選ぶこと」。
その日の食事や気分に応じて使い分けることで、お茶の楽しみ方はぐっと広がります。
▼ 煎茶・番茶のカフェイン比較については、コチラの記事をご参照ください。

\ 本山で育つ価値|佐藤園の芯蒸し茶 /
静岡県静岡市葵区、本山茶の地で、約800年の歴史を受け継ぐ佐藤園。摘採から仕上げ、袋詰めまでを自社で一貫管理しています。
お茶は、知識だけでは語りきれず、実際に飲んでこそわかるもの。「安倍の清流」「安倍の天山」など、産地と品質にこだわった本山茶(ほんやまちゃ)を、お試しください。

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( ´,,•ω•,,)_🍵~♡お茶どうぞ
次回もお楽しみに♪
